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「笠利小教区6月号」巻頭言

  • 2022年5月25日
  • 読了時間: 2分

笠利小教区報「アンジェラスの鐘」の巻頭言

2022年6月号


✍巻頭言:「侤く」 主任司祭 ルカ内野洋平


名瀬の鳩浜町の国道沿いに「働堂」というお店がある。利用したことはないが、作業服を販売しているあの店舗の表看板が目に入ると、自然と心にスィッチが入り、「はたらくどー!」という気分になるから不思議だ。

「はたらく」と言えば、最近読んだ本に、ある仲卸業者の会社経営が紹介されていた。東京都卸売市場大田市場に、江戸時代からのルーツをもつ青果仲卸業者「三秀」という会社で、「三秀に頼めば、何とかしてくれる」と言われるほど、生産者と小売業者双方から厚い信頼を受け、この業界では名が知られている老舗仲卸業者。インターネットの普及に

より生産者と小売業者が直接売り買いする流通手段が強まり、「仲卸業者はもう必要ない」という声も挙がる社会の変化にあって、豊富な経験と知識に基づいた目利きに優れた商品愛と人への愛に根ざした商人魂の理念を信条とし、信頼と安定した市場流通に貢献している会社らしい。日頃から人材育成に力を入れ、従業員たちに商売人のプロとしての心を伝授しているという。

『我々の会社では人偏に”考”と書き「侤(はたらく)」と読んでいます。本来の「働」という漢字は「人が動いている」だけです。「人が幸せになる方法を考える」ことこそが「はたらく」です。』


仲卸しと言えば、単なる仕入れと思われがちだが、上記の理念の言葉どおり、生産者の青果が豊作のときは、売れ残る商品の買い手を探し出し、不作の時は小売業者の注文に対し、全国の卸売業者のネットワークを駆使して商品の仕入れに努力を惜しまない。こうした「人、愛、信」の三つの強みに秀でた「三秀」という社名を掲げるこの会社は、生産者と小売業者という双方の取引先と「共に歩む」ためにはどうすればよいか、常に相手の幸せを考えた経営によって市場全体を支える会社として貢献している。その愛と情熱をもって接する「はたらき」が、安全・安心の青果として消費者の食卓へと届けられる。


もうすぐ教会の誕生をお祝いする聖霊降臨。「聖霊、来てください!やさしい心の友、さわやかな憩い、苦しむ時の励まし、暑さの安らい、憂いの時の慰め。固い心を和らげ、冷たさを温め、乱れた心を正す方。」

神さまの愛が満ちた聖霊のはたらきに生かされて、私たちもイエスさまの温かさを人々に届ける幸せの「はたらき手!」として歩もう。






 
 
 

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