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「今日のワン」(145)

更新日:2022年11月18日

2022年11月15日「今日のワン」メッセージ

「あなたはどっち?」

ラオディキアの街は目薬だけでなく、金融業で栄えた街であり、毛織物業でも栄えた裕福な街だった。ローマ帝国時代、自由都市となり貿易で栄え、交通の要所として金融が発達した。また黒羊毛の繊維を主な産業とし、富と力を手にしていたラオディキアの人々。

しかし、このラオディキアの地は平野の真ん中にあり、水源のない地理的問題を抱えていた。そこで数十キロ以上離れた二つの隣町から水道橋を敷いていた。一つはヒエラポリスの街。ここは熱い温泉が湧き出る温泉街。寒い冬は温泉「ゆ」に入れば心身ともに癒され、生き返る。もう一つはコロサイの街。高い山の麓に位置するコロサイの街は、冷たい真水が湧き出る。暑い夏に冷えた真水は乾いた喉を潤し、これまた生き返る。その二つの街から熱い水と冷えた水を引き、ラオディキアの街に供給される。しかし、数十キロ離れたところからの供給水は、ラオディキアの街に達した時にはどちらも「生ぬるかった」ようだ。こうした地理的な立地状況を背景に、イエスさまは裕福で怠惰な生活をしていたラオディキアの教会の人々に対して、「あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いか、どっちかであってほしい。冷たくもなく、熱くもなく、生ぬるいので、わたしはあなたを口から吐き出そうとしている(ヨハネ黙示3:15-16)」と辛辣な言葉を浴びせている。思わず、「イエスさま、まだ吐き出さないで。吞み込んで」と思った。そしてイエスさまは、金融業・医療・毛織物で栄え、裕福な生活を身に纏ったラオディキアの人々の姿を見て、霊的に貧しく、目の見えない、裸な者として叱責し、本当の意味で裕福になるようにと、「火で精錬された金(揺るがない信仰)を私から買うがよい。裸の恥をさらさないように白い衣(キリストの衣)を買い、また見えるようになるために、目に塗る薬(キリストの光)を買うがよい(ヨハネ黙示3:18)」と勧めている。今日のイエスさまのみ言葉は、ラオディキアの人々を愛しているが故の叱咤激励の言葉。厳しくも励ましの言葉。熱い温泉と真水のように人々の心を癒し、生き返らせる神様の愛を証しするために、怠惰な生活を送らず努めなさいという勧め。「ワクワク」「イキイキ」の心をイエスさまの湧き出る愛から供給することができますように。冬はやっぱり温泉がイイ。

今日のみことば:「わたしは愛する者を皆、叱ったり、鍛えたりする。見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をする。(ヨハネ黙示3:19-20)」









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