2022年6月2日「今日のワン」メッセージ

「マンダラノート」
二刀流日本人メジャーリーガーとして活躍しているエンゼルスの大谷翔平選手。敵味方を超えて、選手としても人としても、彼を愛するファンは多いだろう。そこには、神様から与えら

れた天性だけでなく、それを生
かし持続してくだけの絶え間ない日々の鍛錬と努力があってのことだと思う。
その大谷選手は花巻東高校の1年生の時に、当時の野球部監督から「マンダラノート」を勧められ、自らの目標達成の為のマンダラシートの作成に取り組んでいた。「ドラフト1位、8球団から指名を受ける選手になるためにはどうすればよいか?」
このマンダラノートは中央の9つのマスの箱の真ん中に、自分の目標を書き、その達成のためには何をすればよいか考え、周囲の8つの空白のマスを埋めていく作業で、自分の夢の実現のための取り組みを整理し、明確にし、具体化していく助けになる。頭の中だけで考えるよりは、文字にしたほうが客観的な整理がつき、具体的な行動へ移しやすい。この作業は「自問自答」の作業で、自分の考えや思いや言葉を深く掘り下げていく上でも、とても為になる。
私がこのマンダラノートと初めて出会ったのは、小神学生の頃だった。ウチの会員の松田神父が神学生たちの黙想会の際に、このマンダラノートを紹介してくれた。「司祭になるためにはどうすればよいか?」という問いをマスの中央に置き、それに対する自分の答えを8つ埋める。そしてその8つをさらに新たなマンダラの中央に置き、そのためにどうすればよいか、また周囲の8つのマスを埋めていく作業の連続だった。小神学生時代でもこのマンダラノートは大学ノート数冊にも及んだ。「祈りとは何なのか?」「司祭とは何なのか?」
「イエスさまとは自分にとって何なのか?」など、何でもテーマになる。また結婚講座においても、このマンダラノートを二人のカップルの為に活用させてもらっている。
「なぜ、結婚するのか?」「どうして、この人なのか?」「愛するって何?」「自分(相手)の長所と短所は何か?」「どういう夫婦像を抱いているのか?」。案外、二人のカップルの食いつきは良く、お互いのことだから真剣に取り組むし、これからの二人の結婚生活に関わる大切な問題だから当然のことだと思う。そこで、また新たな自分や相手を発見する機会になる。結婚後、「こんな人だと思わなかった」なんてことはザラにあるのだから。自分を知り、相手を知り、人を生かす「マンダラノート」はオススメ!こういう努力は地味で面倒くさいかもしれないが、きっと後々万華鏡のような豊かな人生を描き、周りの人に喜びをもたらすのだと思う。自分でノートに書いてもいいし、通販でも販売している。

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