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「今日のワン」(71)

更新日:2022年4月29日

2022年4月26日「今日のワン」メッセージ

    「信じ合える世界」


3.11東日本大震災、日本が大きな被害に

遭った時、海外からいち早く真っ先に

救援チームを送った国がイスラエルだった。イスラエル国防軍が医者と看護師を含む、医療器具を持参して被災地へ救援チームを派遣し、負傷者たちの支援にあたった。また帰国する際には、持ってきた医療器具をすべて寄付して、帰って行った。イスラエルという国は、この大震災に見舞われた日本に対してだけでなく、その一年前にハイチで起こった地震の際にも、いち早く救援チームを被災地へと送り、仮設住宅を建て負傷者の治療にあたり、土に生き埋めになった被災者たちの捜索と救助活動にも尽力してくれた国でもある。2015年のネパールでの地震の際も真っ先に駆け付けてくれた国がイスラエルだった。どうして、イスラエルという国がこんなにも災難に見舞われた海外の被災地へすぐに救援チームを派遣することができるのか。それは、イスラエルという国自体がいつも危険に晒されている国だからである。突然、災難に見舞われてもいいようにその準備が出来ている国だからだろう。また、イスラエルが他の国々の救援に出かけて行くその理由が、選ばれたユダヤ民族という国民感情を誇りにしているからである。神様がまずユダヤ民族を通してこの世界に平和をもたらすという聖書の教えに基づいて、他の国々の平和のために我々ユダヤ民族は存在するという教育がなされているからと言われている。侵略、捕囚、離散という痛みと苦しみの歴史の中で生き残りを果たしてきたユダヤ人ならではと言える。


ところで、先日の4月24日はコルベ神父とゼノ修道士、ヒラリオン神父の3人が長崎大浦に上陸した記念日(1930年4月24日)でもあった。この日から日本におけるコンベンツアル会の宣教が始まった。コルベ神父は東洋での宣教を希望し、最初は中国での宣教を試みていたが、日本長崎へと降り立つことになった。その日本に来た理由について、ゼノ修道士はこのように語っている。「第一次大戦のとき、ポーランドにたくさんの孤児が出ました。孤児を助けるために一番よく働いたのは、日本の赤十字です。三千人も助けました。そのとき、ポーランド人は初めて日本の国を知りました。ポーランドの司教さまは、日本の国のため祈るようすすめました。コルベ神父さまは、日本人に聖母マリアさまを知らせたいと思いました。早坂司教さまは、日本人で初めて司教さまになったお方です。早坂司教さまのことをポーランドの騎士誌にのせました。それで日本のことが、ポーランドの騎士たちの心に残ったのです。それで日本へ来ました」と、このように記している。


こうした国と国とが違いを超えて、助け合って「信じ合える世界」がある。イエスさまが、

「あなたがたは新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」と言われた言葉が今の混乱した世界にあるからこそ、希望となる。神の国とは、「信じ合える世界」のことだと思う。この世界には、その温かい「信じ合える世界(福音)」がすでに実現していることも現実である。その福音を伝えるために、今日も出かけて行こう。


今日のみことば:「信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言うものはなく、すべてを共有していた。信者の中には、一人も貧しい者はいなかった。」(使徒言行録4・32、34)
















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