2022年4月25日「今日のワン」メッセージ
「心にかける」

「思い煩う」。不安だからです。
「不安」は、いつの時代も象徴する流行語です。流行ならば、いつかは過ぎ去ってもらいたいものですが、今も変わりなく流行語です。
安心して身を委ねられない現実を私たちは見ているからです。不安の根っこは、信じられないことにあります。その不安が、私たちから存在の確かさを失わせ、確かな生きる拠り所を失わせます。
その思い煩う私たちに、ペトロもイエスさまが言われたように「思い煩うな」と伝えます。これは、「励まし」でしょうか。「慰め」でしょうか。単なる「励まし」の言葉のように受け取るなら、「そんなことを言ったって」という言葉が先に出るでしょう。不安のままです。「思い煩うな」という言葉は、その人間の不確かさを通して神さまの確かさに与るようにと招く言葉です。その神さまの確かさを、ペトロは「神が心にかけてくれているからです」と伝えています。
「心にかける」。それが親です。反感や反抗ばかりする、信じられないでいる子どもであっても、親はその子のことをいつも心にかけているものです。信じてくれているからです。これは、慰めの言葉です。いつも心にかけておられる神さまのあたたかさは、私たちに対する神さまの確かさです。だから、「思い煩うな」という言葉は、確かな生きる拠り所である神様への信頼を呼び覚ます、慰めに満ちた励ましの言葉です。信じられそうです。だから、安心して思い煩いたいものです。
今日のみことば:「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを
心にかけていてくださるからです。」(一ペトロ5・7)
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