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「今日のワン」(60)

 2022年4月13日「今日のワン」メッセージ


     「バトンタッチ」

「じぃちゃんは信仰に厳しかった。

厳しかったけど、私はミッションスクールの学校に通い、そこで出会った友だちの中には今でもつきあいが続いている友だちがいます。じぃちゃんは信仰に厳しい人だったけど、

そのじぃちゃんの信仰のおかげです。」


昨日の告別式での孫からの弔辞の言葉が心に響いた。この家族において、一つの時代が終わったように思う。時代は変わる。その絶え間なく移り変わる新しい時代を誰もが生きている。古いものは過ぎ去り、新たな時を生きている。その時代の変化の中で生きている人間もその新しさを身に着けようと変わっていく。でも、時代は変わっても決して変わらない確かなものを受け継いで新しいこの時を生きていきます、と弔辞の言葉を送ったその孫は伝えているように感じられて、心に染みた。「信仰に厳しかった」と感じていた自分の中のその点が、点で終わらず、線にして生きようと受け止めている成長した孫の姿を、じぃちゃんも天国から喜んでいることだろう。


「今」があるのは、「これまで」があるから。その「これまで」から学び、そこから大切な心を受け取り、「これから」を生きていくこと。時代が変わっても、変わらないものがある。時代が変わり、人間の心も変わっていくように見えていても、人間である以上、いつの時代にあっても人間が真に求めているものは変わらない。命は神様の似姿だからね。


今日のみことば:「主なる神は、弟子としての舌をわたしに与え、疲れた人を励ますように言葉を呼び覚ましてくださる。」(イザヤ50・4)










 

 

 

 

 

 

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