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「今日のワン」(52)

 2022年4月5日「今日のワン」メッセージ


     「生命線」

「自分がどこから来て、どこへ行くのか。私は知っている。」

命にも線がある。

プロ野球の監督を引退し、野球評論家として活躍している落合博満氏が、日本ハムファイターズのBIG BOSSに苦言を呈した。

「結果はともかく、彼が何を考えているのか皆目見当がつかない。何をやりたいのか、さっぱりわからない。打線にも線があるように、ある程度選手を固定しないと点と点はつながらない。それでは、選手が困る」。中継ぎ投手をいきなり先発投手として試合に使ったBIG BOSSの采配に対しての発言だった。落合氏は言う。「一番、厄介なのは、感覚やその時の勢いで物事に取り組む人だ。そんな勢いは長続きはしないということをわかっていてほしい」。行き当たりばったりで、その時の思いつきや周囲の人の目を正しく意識しない軽はずみな行動を指摘して言っているのだろう。どのような業種であれ、同じことが言えるように思う。そこには信頼関係は築けない。長いシーズンでは、打線がつながらず、不調な時もあるだろう。それは、私たちの人生における生き方も同じだと言える。繋がりが途切れたり、途方に暮れたり、何をやってもダメな時がある。スランプに陥るときがある。そういう時、繋がりの回復をもたらすのは、点である選手に対する監督の姿勢だ。落合氏は、自らの現役の頃を振り返って、こういう言葉を口にしている。「良い時も悪い時も同じ態度で接してくれた人だけが信じられた。そういう人とは、一生つきあっていきたい」と。


こういう人との出会いは一生の宝。人を立ち上がらせ、新たなつながりをもたらす。まるでイエスさまのようだ。どんな時でも、いつも見てくれている人がいる。イエスさまは、その神様のあたたかい眼差しによって生かされ、その愛を持って私たちとのつながりを最期まで、そして今もこれからも共に生きてくれている。

 

命にも線がある。イエスさまのほうから、それを断ち切ることは決してない。それがイエスさまが遺してくれた確かな証し。信じられる確かなものがあるというのは、とても幸せなこと。だから、何度もその愛に立ち帰る。私にとってイエスさまがやっぱり「BIG BOSS]。いつもみ言葉で、私の迷う心を導いてください。あの時の点が線になるように。そして、これからの歩みもそうなりますように。


今日のみことば:「わたしをお遣わしになった方は、わたしと共にいてくださる。わたしをひとりにしてはおかれない。わたしはいつもこの方の御心に適うことを行なうからである」

(ヨハネ29-30)

 


 

 

 


 

  

  



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