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「今日のワン」(48)

2022年4月1日「今日のワン」メッセージ


    「先取りする心」

「信は相手の誠実さに対する先取りの心」だと、ある心理学者は言います。私たちの人間関係が信頼のもとに成り立っているのは、この「先取りする心」があってのことです。「信じる」は、「先取りする心」。とても美しい言葉です。祈る人の姿もまた「先取りする心」ではないでしょうか。予定や計画がうまくいかず、見通しがつかない不安の時も、この「先取りする心」には希望が見えているような気がします。

松下幸之助さんのエッセイに次のような言葉があります。

「わるい時が過ぎれば、必ずよい時は来る。あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。だが何もせず待つことは僥倖(ぎょうこう)を待つに等しい。静かに春を待つ姿は、一瞬の休みもなく、力をたくわえている。着々とわが力をたくわえている人には、時は必ず来る。時期は必ず来る。静かに時を待つ人には、暖かい光を注ぐのである。おたがいに時を待つ心を養いたい。(松下幸之助「時を待つ心」)


「時」には2つある。一つは人間がつくる計画の「時」。そしてもう一つは、神様が計らわれる「時」。赦しの秘跡の奉仕のために、芦花部教会へと向かう途中、大熊展望台からの夕日がとてもきれいだった。


今日のみことば:「人々はイエスを捕えようとしたが、手をかける者はいなかった。イエスの時はまだ来ていなかったからである。」(ヨハネ7・30)







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