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「今日のワン」(45)

2022年3月29日「今日のワン」メッセージ


    「見ず知らずの人」


いつ頃の記事だったか。沖縄の高校に通う男子高校生が、与那国島にいる伯父の葬儀に参列するために、空港へと向かっている途中、航空券代の6万円が入った財布をなくして、どこを探しても財布が見当たらず、パニック状態になっていた。予定していた飛行機に乗らないと、伯父の葬儀には間に合わないこともあって、焦りと不安な気持ちでいっぱいになっていた。すると、その男子高生を見た一人の男性が駆け寄り、「どうしたの?」、「どこの高校生?」と尋ね、事情を知った男性はその男子高生に6万円を手渡してくれた

という。男子高生は、飛行機の時間が迫っていたこともあり、感謝の言葉だけを伝え、足早に空港に向かい、おかげで伯父の葬儀に間に合うことができた。しかし、男子高生はその6万円を貸してくれた男性の名前や連絡先を聞くことを忘れていたために、どうしてもちゃんとその方にお礼を言いたいということで、地元の「沖縄タイムズ」紙に投稿した。それから間もなくして、その情報を知った男性は、あの時の高校生であることが分かり、二人は連絡を取り合うことができ、その男子高生は感謝の思いを伝えることができたという。


世の中捨てたもんじゃない。「あったかいんだから~♪」。「おかげさま」とは、「見ず知らずの人」という意味かもしれない。神様のような人。私たちにとって神様は「見ず知らずの人」。イエスさまのことを知らなくても、感謝して生きている人に出会うことがある。その人は神様を信じている目をしている。


今日のみことば:「『お前に、床を担いで歩きなさいと言ったのはだれだ』と尋ねた。

しかし、病気をいやしていただいた人は、それがだれであるか知らなかった。」

(ヨハネ5・12-13)







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