top of page

「今日のワン」(22)

  • 2022年3月5日
  • 読了時間: 1分

2022年3月5日「今日のワン」メッセージ

「門を通らないで済む人でもなかった」


「門」がつく熟語はたくさんある。

「入門」、「専門」、「水門」、「校門」、

「黄門」、「肛門」、、、ちょっと最後の

シメが悪かったかな。


タイトルにあるこの言葉は、夏目漱石の「門」

に登場する宗助の心を表した一節。というより

著者である漱石自身を表しているのだろう。

「彼は門を通る人ではなかった。

 また門を通らないで済む人でもなかった」。

この言葉にうなづき合うものを憶えて、心に響く。

刹那的な快楽に明け暮れて、それでも心の渇きを

覚えて、宗教に助けを求め仏門をたたく宗助。

しかし、仏門の前で佇みながら一日一日と時間だけ

が空しく過ぎていく。門の内から「自分で開けて入れ」という言葉が聞こえても、自力で入るのはそれこそ至難の業。来てはみたものの、また来た道を引き返しては、また戻り、門の前で佇む宗助。そういう時を必要とし、命と自分との間で苦悶することが誰にもあります。それを「愚か者」と片付けられたら生きてはいけません。闘わずに自分を通過して生きているよりも、本来の命の喜びと出会うでしょう。放蕩息子の兄も、「門を通らないで済む人でもない」一人です。「お助けください」、この一言で立派な信仰告白です。


今日のみことば:「飢えている人に心を配るなら、あなたの光は闇の中に輝き出る」

(イザヤ58・10)




 
 
 

最新記事

すべて表示
アンジェラスの鐘2026年5月号

青葉若葉に風薫る五月「聖母月」マリア様について  教会の周りはゆりの花、グラジオラス等花いっぱいの五月、聖母月を迎えました。自然界は初夏を迎えみずみずしい青葉若葉に生命の躍動を感じさせています。復活祭を迎えている超自然界と自然界がそろって聖母月に当たり、聖母を称えているかのようです。無原罪の聖母の清さ、美しさ、言葉でいい表すことが出来ないほどの聖母の美しい姿、それは、聖アウグスチノが言うように、神

 
 
 
アンジェラスの鐘2026年4月号

主任司祭 藤澤幾義 “ 主はおことば通り復活されました アレルヤ”  笠利小教区の信者の皆様主のご復活おめでとうございます。 主のご復活は、私たち信者にとって最大で最高の祭日です。灰の水曜日から始まった日曜日を除いたご受難の主日までの四十日間の四旬節を節制と犠牲の日々を過ごしながらの復活祭までの準備の期間を過ごして迎えた復活祭です。四旬節中の日曜日には十字架の道行きを行い、私たち人間の為に命を懸け

 
 
 

コメント


大笠利教会 奄美市 笠利町 笠利 Tel: 0997-63-8108

© 2022 カトリック大笠利教会 Catholic Okasari Church 

bottom of page